BAKULAB。

BAKULAB。
2016-03-06

戊辰戦争で薩摩藩の野戦病院となった相国寺の塔頭、養源院

2016-03-06
相国寺の塔頭、非公開文化財である「養源院」が「50回記念 京の冬の旅」で特別公開されていたので、行ってきました。

養源院は、臨済宗建仁寺派のお寺で、本尊は薬師如来。
室町時代に曇仲道芳(どんちゅう どうぼう)(1367〜1409)が、相国寺の常徳院内に隠居のところとして、建てた寺だそうです。

戊辰戦争では薩摩藩の野戦病院だった

「養源院」は薩摩藩ゆかりの寺。
戊辰戦争の際には薩摩藩の野戦病院となりました。






2016年3月18日までの特別公開でした。
秘仏毘沙門天は、とても凛々しいお姿でした。





「長生軒」の柱に、藩士らが傷付けた刀痕が残っていました。
説明してくれた方のお話では、戦いに出れない薩摩藩士たちの、悔しい気持ちが表れているとか。




枯山水のお庭も見事でした。


近衛家の「桜御所」より移築した書院「相和亭」


近衛家の「桜御所」より移築した書院「相和亭」からのお庭の眺め。
この池泉式庭園も移築、復元したもの。

奥には、茶室「道芳庵」も。この茶室も近衛家の「桜御所」から移築復元されたものです。




このガラスは江戸時代から残るものだとか。
書院には近衛忠煕の書も飾られていました。


西郷従道もここで治療を受けていた

大山巌により英国公使・パークスに外科医の派遣が要請されましたが、京都という土地柄、天皇が住まう神聖な場所として、外国人の入京は禁じられていました。

そこで、西郷隆盛は、藩主島津茂久の名で朝廷に願書を出し、無事に許可を得て、イギリス人医師のウィリアム・ウィルスによる治療を可能としました。

治療ではクロロホルム麻酔をした外科手術が行われたそうで、日本初のこと。
ウィリアム・ウィルスが治療をした100人を超える重傷者の中には、西郷隆盛の弟である西郷従道もいたとか。



◆この記事を見た人にこれもおすすめ!
京都の史跡一覧

大阪の史跡一覧

全国の史跡一覧


◆場所

 
Toggle Footer